特別コレクション
豆本
豆本とは
「きわめて小型の本の総称。外国では好事家に珍重される。
聖書などに多く、日本では江戸時代の芥子本(けしぼん)、袖珍本(しゅうちんぼん)など。(『大辞泉』小学館)
1953年(昭和28年)札幌で「ゑぞまめほん」が刊行され、全国的な豆本ブームの火付け役となった。
愛知県でも、名古屋タイムス社長であり、詩人、画家として知られていた亀山巌氏が「名古屋豆本」を発行した。
主な豆本コレクション
名古屋豆本 | 名古屋タイムス社長であり、作家・画家でもある亀山巌氏(かめやまいわお、1907-1989)が発行。 1967年から22年間、全116集が刊行された。郷土史から趣味的なものまで、内容は多岐に渡る。 第1巻~別冊28巻、カレンダーを所蔵(一部欠号)。 |
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洋酒マメ天国 | サントリー株式会社発行。酒をテーマに「夜の岩波」とも呼ばれた著名人による大人のエッセイ集。 柳原良平のイラストがふんだんに使用されている。シリーズ全36巻を所蔵。 |
マイクロブック | 凸版印刷株式会社が、証券印刷やエレクトロニクス製品の製造で培った高度な技術を応用して、0.95ミリ角の豆本「マイクロブック」を作製。 画線幅0.02ミリの極小の文字やイラストがはっきりと印刷され、特殊なレンズを使うことで内容を楽しめる。 「十二支」を所蔵。 |
えちぜん豆本 | 1964年に福井の佐々木了氏が発行し、第5号から青木隆氏の発行。 郷土色あふれる内容で、最終号まで38冊を数える。 シリーズ全37冊と別冊1冊を所蔵。 |
珈琲豆本 | すべて珈琲に関する内容の豆本。 神保町でいなほ書房を営む星田宏治氏が発行した豆本。全13冊。 装丁がしっかりしおり、皮製や布製の表紙が手になじむ。 見返しの紙もさまざまで比べて眺めるのも楽しい。 8~12巻の表紙には外国製の切手が使われている。全13巻を所蔵。 |
※豆本は図書館本館の地下書庫で保存しています。ご覧になりたい方は、職員に声をおかけください。
名古屋豆本などの一部の豆本は、貸出できるものもあります。
しかけ絵本
こどもとしょかんまつりなどの行事の際、展示を行います。
近藤坦平 旧所蔵本
「洋々堂」(後に洋々医館と改称)という西洋式の病院を建てるとともに、「密峰義塾」(みっぽうぎじゅく)という医学校を開いた、碧南市出身の近藤坦平氏。近藤氏が所蔵していた本をコレクションしています。
近藤坦平について(PDF)